管理薬剤師

幅広い可能性を秘めた“管理薬剤師”という仕事

薬を受け取る人を思うと、絶対に手抜きはできない

管理薬剤師は、その名の通り支店内にある医薬品の“管理”全般を行う仕事です。主な業務は4つ。1つ目は、法令通りに医薬品の保管・販売が行われているかチェックする「薬事管理」。2つ目は医薬品が適正な温度で保管されているか、有効期限の管理を行う「品質管理」。3つ目はお得意さまからのお問い合わせに対応したり、新薬の情報をMSに伝える「情報発信」。4つ目が、他の社員に薬の取り扱い方などの研修を行う「教育研修」です。

業務を通じて特に気をつけているのは、常に薬を受け取る患者さんのことを考えること。一つ間違えると、自分が下した判断や発信した情報が患者さんの命を左右しかねないので、責任感を持って日々の仕事に取り組んでいます。

良い意味で周りを巻き込むことの大切さ

新入社員はまず、「勤務薬剤師」というサポート的な立場で経験を積みます。私の場合は入社1年目の秋から管理薬剤師として仕事を任されることになりました。

新卒でいきなり責任の大きな仕事を任されたことに加え、私しか薬剤師がいなかったため、プレッシャーと心細さは相当なものでした。「もう逃げ出してしまいたい!」と考えたことも一度や二度ではありません。

今振り返ると、1人で多くのことを抱え込み過ぎていました。でも、ある日ふと「新卒であろうと、お得意さまにとっては私が1人の薬剤師であることには変わりないんだ」と気づいたんです。そのとき、管理薬剤師としての自覚が生まれたのだと思います。

それからは、あまり1人で問題を抱え込まずに、周りの人を頼ることにしました。例えば、答えが分からないお問い合わせがあれば、他の支店の先輩薬剤師さんに電話で聞いてみる。するとみんな「それはこういうふうに答えたらいいよ」と親切に教えてくれ、そこから多くのことを学ぶこともできたんです。「コミュニケーションを取ることってこんなに大事なんだ!」と痛感しました。仕事は自分1人でするものではないと心が軽くなった出来事です。

「可能性の広さ」が管理薬剤師の魅力

医薬品卸の管理薬剤師は、薬局で働く薬剤師と比べると仕事内容等も大きく異なりますが、メリットもたくさんあります。例えば、新薬の情報に接する機会が多いので常に新しい知識を吸収できるし、MSとして現場で経験を積んでからその後薬剤師に、などと柔軟なキャリアを描くこともできる。

また、1つの支店には私たち管理薬剤師がいて、支店長がいて、MSがいて、事務の方や配送担当の方がいて……とさまざまな職種の人がいるので、多くの刺激を受けながらにぎやかに働くこともできる。たくさんの人たちと接しながら、多様な経験を積める「可能性の広さ」が、スズケンの管理薬剤師として働く魅力だと私は思います。

「医薬品卸の管理薬剤師ってどんなことをするんだろう?」といまいちイメージがつかめない方も恐らく多いでしょう。学生時代の私もそうでした。でも「薬剤師としてこんな働き方があるんだ!」と知った瞬間、視野が一気に広がったのを覚えています。「薬剤師としていろいろな経験を積んでみたい!」という意欲がある方は、ぜひ私たちと一緒に働いてみませんか?皆さんを成長へと導く新しい可能性に、きっと出会えるはずですよ。

1日のスケジュール

朝のスケジュール
  • 出社後、メールチェック
  • 朝礼
  • 医療用麻薬の在庫確認
  • 各種書類のチェック・確認
  • 保管庫で医薬品の状態確認
昼のスケジュール
  • 昼食
  • お得意さまから返品された医薬品のチェック・確認
  • お得意さまからのお問い合わせ対応
夕方のスケジュール
  • 医療用麻薬の棚卸
  • 本日の業務について管理記録簿に記入
  • 退社

仕事アイテム

お得意さまからのお問い合わせやよく聞かれる質問は、いちいち調べなくてもいいようにファイリングしてまとめています。